2014/03/21

UDA平日ゲーム会('14/03/20)

折よく平日に集まれる面子が揃ったので久しぶりにUDA平日ゲーム会を開催しました。

午後12時半から午後6時半まで3人で2タイトルをプレイしました。

“アメリゴ”(シュテファン・フェルト/クィーン/2013年)

昨年のエッセンにて発表されたフェルトの目下の最新作。これが3回目のプレイ。

アメリカ大陸を発見したアメリゴ・ヴェスプッチの海洋探検がテーマの開拓ゲームで、メカニクスとしてはモジュラーボードや陣取り、セットコレクションなど。

最近のフェルトというと“ボラボラ”、“リアルト”、“ブルッヘ”とまあ悪くはないけれど、どれも一長一短があって、何度もリプレイしたくなる訴求力には今一つ欠けるという印象がありましたが、本作は久しぶりのクリーンヒットというのが僕の評価。

変にいじくられたようなルールが皆無で、全体的に素直で分かりやすいシステムが明るい海洋のテーマともよくマッチングしているかな、と。

キューブタワーをシステムの中心に据え、そこから無理のない範囲で各種要素がうまく有機的に無駄なくまとめられている完成度の高い一作で、これはもちろんフェルト自身の手腕もさることながら、と同時にボックス背面にクレジットされているようにクィーンチームの十分に時間の割かれたデベロップ、しっかりとした手抜きのない編集の賜物ではないかと。

勝敗を決する最大の要素、ゲームメイクのメインになると思われる開拓地の陣取りは熱い駆引きの応酬で、そこに特殊タイルによる各プレイヤーのステータスの差別化や手番順をめぐる攻防などの各種要素がその中心となる舞台を盛り上げることにうまく貢献しているという印象。

よくいわれることが多いフェルト特有の胃がキリキリと痛むような、マネジメントに対するプレッシャーはやや希薄(とはいえ海賊の圧力は十分だと感じましたが)ですが、勝つためには他者に秀でたマネジメントの手腕が必要で、凌ぎの削り合いがもたらす悩ましさ、プレッシャーは十分かと。

キューブタワーをうまく活かしたプレイアビリティのすこぶる高いフェルトの快作で評価はPositive

ここにあるのは間違いなく戦略的ボードゲームならではの醍醐味。

“スパイリウム”(ウィリアム・アティア/イスタリ/2013年)

こちらも昨年のエッセン新作。あの“ケイラス”の作者による最新作。

9枚のカードから構成される“市場”、その中の2枚の間に労働者を配置するという非常に興味深いメカニクスが中心に据えられた注目の一作。

運要素が低く抑えられた卓上での白熱する頭脳戦はフランスのパブリッシャー、イスタリここにありと思わせるに十分なスマートさ。

お金もスパイリウムも労働者も常にカツカツという厳しいバランスで(しかしこれが素晴らしいバランスなんだけれど)、要求される高いマネジメント能力にヒイヒイ言っている間にあっという間に全6ラウンドが過ぎ去っているという。

3人だとやはり4人よりはインタラクションが弱まり、ソロプレイ感が強めで、メカニクスがインタラクションありきのこのタイトルの場合4人戦の方が面白い気がしました。

初プレイのプレイヤーの見事な指し回しの前に完敗。

収束性よくピリッとした一切の無駄のない実に完成度の高い一作。ただ3人戦だとマイナスを付けてPositive-というのが僕の評価。間違いなくいいゲームですけどね。



以上2ゲームをしっかり堪能し、アフターの岩本屋へ。

スタンプグラフィティでデザイナーとしてデビューされたjun1sさんと昨今のボードゲーム事情についてそれぞれの思いをじっくり話し込みました。

参加していただいた2名の方に感謝。急追来れなくなったYさん、残念でしたがまたじっくり卓を囲みましょう。

2014/03/20

大門火曜夜間ゲーム会訪問記('14/03/18)

18日の火曜日に富山県射水市で開催されている“大門テーブルゲームサークル”の平日夜間ゲーム会に参加してきました。

“大門テーブルゲームサークル”は“GSひかる”さんが主催されているオープンゲーム会です。

ミクシィのコミュニティページはこちら。
http://mixi.jp/view_community.pl?from=home_joined_community&id=5933512

またGSひかるさんのブログはこちらです。
http://ameblo.jp/lm113686/

開催日当日火曜日の朝、自宅ゲームスペースUDAにて適当に用意した幾つかのゲームをカバンに詰め込み出発しました。

因みにこの日カバンに詰め込んだタイトルは写真のとおり。

スパイリウム、サマーリゾート、バンパイア、BIRTH、モテねば。、パレードの6タイトル。

これらをナップサックに詰め込み出発です。

出発時、車に乗り込み撮影。午前10時に出発となりました。天候は生憎の雨模様でした。

雨中の国道8号線を金沢目指しひたすら北上すること3時間、13時過ぎに金沢に到着。

まずは最初の目的地、金沢の郊外型大型書店金沢ビーンズへ。

いくつか気になっていた本を物色しましたが結局今回は1冊も買わずに退出。次の目的地へ。

第二の目的地、客野製麺所に到着。昼食はこちらにてラーメンを食べることにしていました。

僕が注文したパーコー麺半熟玉子ネギ増しトッピング。

豚肉の唐揚げがあっさりとした醤油ベースのスープと相性が良く、非常に美味しかったです。

落ち着いたお店の雰囲気も気に入ったのでこれはまた来店したいと思いました。

その後金沢21世紀美術館へ。

一度ゆっくりと時間をかけてしっかり展示物を鑑賞したい目的で今回は訪問したのですがこの時は大した展示がされておらず空振りに。雨のせいで屋外展示もゆっくり見れなかったのが残念。(タレルの庭“ブルー・プラネット・スカイ”とか天気の良い日は最高に気持ちよくて大好きなんですがね…。)

ということで予定より早く美術館を退出してしまったため時間を持て余したのでとりあえずカフェへ。

ここでコーヒーを啜りつつ、今日持ち込むいくつかのタイトルのルール読みで時間を潰しました。

午後4時半ころ金沢市内を出発。止みそうにない雨の中8号線で高岡を目指します。

午後5時半(開場の1時間前)に会場となった大門総合会館の位置を把握。まだ時間があったので周辺を車でウロウロしつつコンビニで時間を潰したあと開始時間に会場入りしました。

すでに会場にいらっしゃった主催のGSひかるさんと六方美人さんに挨拶したのち早速僕の持ち込みタイトルを立卓させていただきました。

“BIRTH”(Product Arts/2013年)

3人ということもあり、まずはこれから。

各プレイヤーが計11個のダイスを使う変形双六とエリアマジョリティの融合。

絶対点数と相対点数の両方に目配せしつつ、その合計が最大になるよう注意深くダイスを選択していきます。

プレイ感は軽妙ながら他人の出目にも注意を払う必要もあり、十分に戦略的なタイトルで、3人30分タイトルではこのところ一番のお気に入り。Positive-

5や8のエリアでの力不足で失速し敗北。今回はスタートマスでのリロールが一度も発生せずに(させられなかった?)終了しました。

“バンパイア”(ライナー・クニツィア/ゴルトジーバー/2000年)

クニツィアの佳作セットコレクション。同じく3人で。

場にプレイするか、手札を増やすか。単純にいえばこの二択のジレンマ。

首の数が少ないセットではゲーム終了時の決算で無効とされるリスクがあるためできれば多くの首でセットを作りたいのはやまやまなのですがのんびりしていたのではプレイする暇も与えられずにゲームがどんどん進んでしまうという構図。

当然のことながら3人だと山札切れで終わるよりも6色コンプリート終了の方が圧倒的に発生しやすいですね。

いずれにせよ3人でも十分に楽しめることが確認できました。Positive-

“モテねば。”(大気圏内ゲームズ/2013年)

ここでyskさんが会場入り。4人になったところでひかるさんのリクエストもありこちらを立卓。

JKにちやほやされるゲームですよねー、と目尻の下がったプレイヤーの横っ面をこれでもかと張り倒す問答無用の理論派エリアマジョリティ。

インタラクションがゲームを支配するほどの濃厚さで、勝敗の行方は各プレイヤーの織り成す心理戦とインタラクションの作り出す“うねり”によって決定されるのかな、とも。

今回が二回目のセッションでしたが、特殊カードのバランス良し、収束性良し、テーマとシステムのマッチング良し、余計な贅肉なしと美点ばかりが印象に残りました。

なんとなく逆転の可能性がやや低いようにも感じましたが、これは逆に本作のガチ特性の表れなのかも。評価はPositive

ひかるさんの圧勝にて終了し、敗因についてあれこれ考えざるを得ないほど悔しかったというか楽しめたというか。

このテーマでこのメカニクスというのも国産同人ならではか。


以上3タイトルを楽しみ、5人でアフターへ。

会場から車で10分。らーめんキラリにて味噌ラーメン煮玉子ネギ増し。

昼につづき夜もラーメンとなりましたが濃厚なスープが絶品の美味しさで大満足でした。

ここで解散となり、時刻が10時半を過ぎていたこともあり帰りは高速で帰郷。

無事自宅に着いたころには日付も変わっていました。因みにトリップで確認したところ総走行距離は340キロでした。


こうして自分が主催していない遠方のオープンゲーム会に参加するのはやっぱり楽しいですね。

主催のGSひかるさんをはじめ参加してらっしゃった皆様お疲れ様でした。また機会がありましたらお邪魔させていただきますので宜しくお願い致します。

2014/03/19

越前市(福井)ボードゲームの会 3月ゲーム会('14/03/16)

16日の日曜日は毎月恒例の僕が主催を務める地元オープンゲーム会でした。

ここでプレイできたタイトルを、例によってこちらにて報告しておきます。

“5本のキュウリ”(フリーデマン・フリーゼ/2Fシュピーレ/2014年)

国内流通の始まった最近話題の新作から。

1から15まで各4枚で計60枚のカード。これらを7枚づつ配り、トリックテイクのように各自が順番に1枚づつプレイし、最も大きい数字をプレイした人が次のトリックをリードしていきます。

プレイされた数字の中で最も大きいものと同数以上のカードか、手札の中で最低の数字のカードをプレイするというシンプルな縛りでカードプレイを行っていき、最終第7トリックの勝者は減点となる“キュウリ”を受け取らなければなりません。

各自の最低の数字が徐々に公開されていくこのシステムが面白く、生き残りラインが収束していくのは一種の快感。

トリックテイクと規定せず(スートはないですし)良質なカードゲームの一種と捉え、ここからトリックテイクへの入門の足掛かりとするのも一興かと。

オリジナルとなったトリックテイクの、フリーゼによるナイスリメイク。Positive

“中世の建築士たち”(フレデリック・アンリ/ボンビ/2013年)

新作が続きます。ホビージャパン取扱いのカードゲーム。

建物と人物の2種がメインのカードゲーム。

人物の雇用や建物の建築のための派遣といった4種類のアクションから3アクション(追加コストを支払うことで追加アクションも可能)を行い、建物の建築を行い、勝利点やお金を獲得していきます。

特殊なカードやテキストはなく実にシンプルでクリアなユーロ。

如何に効率よくどんどん建築を進めていけるかがカギで、時には追加コストの投入でもって大胆に他のプレイヤーを出し抜いていく見極めも勝利には必要で、このあたりが本作の醍醐味でしょうか。

シンプルすぎて、プレイヤーによっては想像していたものとのギャップを感じてしまうかもしれませんが、骨組みの完成度の高さはしっかりしており評価はPositive-。間口も広いかと。

“カラスと水差し”(シーン・D・マクドナルド/フィフス・ストリート・ゲームズ/2010年)

イソップ童話をテーマにした本格的なトリックテイク。

ややルールが複雑なため何をどうしたらどうなるのかが最初は分かりずらい。

トリックテイク特有のままならなさが強く、手札のマネジメントによるゲームの支配感が希薄だった感覚が強かったのだけれど、これは本作に対する習熟度不足からくるものかも。

とりあえず1ラウンドのみのお試しプレイ。まだ評価できる段階ではないので今回は暫定的にNegativeとしておきます。

面白そうな予感はあり、いろいろと気にかかるタイトルで、アートワークの良さもあり、是非とも購入したい一作。その後ルールやシステムをしっかり理解して再プレイに臨みたい。

“いろは”(たなごころ/2013年)

関西在住のクリエイターによる国産同人。

目を見張るコンポーネントが用意されたワード系。

3枚の手札から最低1枚と、場の何枚かのカードから単語をつくり、使われた文字の上を自分のおはじきでマークしていく。

ゲーム終了時にこのおはじきによるエリアマジョリティ的な点数計算があり、なるべく狙った文字を使って単語を作っていきたいところだが、これが非常に難しい。

すばらしいコンポーネントとそれにマッチしたシステムで水準は高いけれど単語作成のハードルが僕には高すぎて正直楽しめなかった。Negative+

ゲーム終了時に新たないろは47文字が出来上がるという仕組みにも注目。こんな手の込んだコンポーネントのタイトルが千円台で頒布されていたというのだから驚き。

“サマー・リゾート”(カロル・マダジ/グライ・レオナルド/2013年)

東欧のパブリッシャーによる適度ゲーム。

基本的には二つのワーカーを配置していくシンプルなワーカープレイスメントで、土地を購入してその上にホテルを建て、そのホテルを立て替えてより良い収入を齎してくれる客を勧誘していく。

天候による客の到来の決定がマネジメントに大きく影響を及ぼすためまずはここに細心の注意を払うことが効率的な利益を生むホテル経営の第一歩。

シンプルながら勝ち筋もいくつか用意されているようだし、戦略の研究にも興味のもてる地味で味わい深い一作。Positive-

なんということはないルールなのに最初はとっつきにくいけれど、次第に要領が飲み込めてきてやがてリプレイ欲求へと昇華されていく良質タイトル特有の感覚も。

天候カードによる運要素の大きさはどうだろう。

“私の世界の見方:新世界”(ウルス・ホステトラー/アバクスシュピーレ/2010年)

コミュニケーション系のスタンダードを4人で初プレイ。

各自がお題の空欄にもっとも適すると思う単語を手札から選択し、親に選んでもらえれば得点となる非常にシンプルなメカニクスのゲーム。

この手のタイプはある程度場が盛り上がっていかないと白けてしまうのでシチュエーションは選ぶけれど、お題も単語も練られたものが多く、文章にして読んでみると意味が通るような通らないような絶妙のものも多く、このなんとも言えない奇妙な面白さ。

これぞ大人の知的な言葉遊戯という印象。システムがシンプルゆえに時の風化にも耐えうる体力も持ち合わせているのでは。Positive

幻で終わらずに日本語化実現を願ってやまない一作。

“台湾スナックバー”(ムラ・クラキ/スワンパナシア/2011年)

10人までプレイできる、ウノバリエーションの一種か。

しっかりジレンマはあるし、特殊カードの応酬なども確かに盛り上がる。が流石に僕のようなフリークがあえて本作を選ぶ理由は希薄で、not for me度は高い。評価はNegative

多数のプレイヤーを飲み込んでくれるのはオープンゲーム会ではありがたいかもしれないけれど。

“えんかい”(たなごころ/2014年)

ゲームマーケット2014大阪にて頒布されたばかりの新作。

先程の“いろは”と同じ大阪のたなごころさんの作品で、レーザーカッターにて製作されたと思しきコルク製のコースターなどコンポーネントの水準は間違いなく高い。

ランダムに裏向きで十二支12枚のタイルを干支の並び通りに並べなおす協力ゲーム。

ゲーム開始前に決めた合言葉以外話すことは禁止されており、セッション中は緊迫感すら漂う独特の空気に満たされ、終わったときには重量級タイトルのそれにも似た体力の消耗感すら。

ボザの“花火”が引合いに出されるのも頷けるね、これは。

初プレイではハードルの高さにめげそうになるかもしれないが、アクションの種類や数もよく考えられており、正解へと至る難易度が絶妙で完成度は一級品。Positive

コンポーネントへの拘りゆえか大量生産できず、喜んでもらえそうな多くのプレイヤーの手に行き渡らないのは実に残念。

“バンパイア城”(クラマー&レーズナー/ラベンスバーガー/2003年)

11年前のクラマー他による子供向けゲーム。

いずれかのプレイヤーがボスとなるドラキュラ伯爵を退治した時点でゲームが終了するため他のプレイヤーより先行して得点を稼ぎたい(つまりより少ない手番で効率よくバンパイア一族を狩りたい)が失敗のリスクは少なくなく、それを回避するにはしゃがんで手札を増やさなければならない(つまりそのアクションに手番を消費しなければならない)という分かりやすいジレンマ。

右から左に流れていくバンパイアの動きや雰囲気十分のコンポーネントのセッティングなどなど、本作の舞台への感情移入への仕掛けには流石はクラマー(そしてラベンスバーガー)だな、と。

手札を使いニンニクを投げることでバンパイアを狩るのは快感で、ここに棺桶のボーナスなど得点効率も視野に入れた競技的思考を持ち込むことも可能なことから僕のようなフリークにも十分に楽しめました。

シンプルながらリプレイバリューもあって評価はPositive-

“アタック”(ライナー・クニツィア/FXシュミット/1993年)

クニツィア自身によるリメイク(ジェム・ディーラー)もある、こちらは93年発表のオリジナル。

馬上槍試合を挑むか、または体力の増強に努めるか(カードの補充)、手番での選択はこのふたつながらここにあるこの切れ味鋭いジレンマはまさにクニツィアそのもの。

勿論できれば勝負には勝ちたい、それゆえ十分な手札を準備したいのですが、安易なドローの選択は他プレイヤーに低コストでの独り勝ちを許してしまうリスクもはらんでおり、この構造を作ったクニツィアには感心の二文字のみ。いやはや素晴らしい。

“楯”という特殊カードもピリッとしたスパイスのように効いており、完成度は高い。Positive-

これもまた良質なユーロ。

“マミさんのティロ・ディエース”(2014年)

簡単にいえば“ぴっぐテン”の二次創作同人もの。

まあ“ぴっぐテン”にも“まどか☆マギカ”にも特別な思い入れのない僕のような者には訴えてくるものはほとんどなく…。

運ゲーというか作業ゲーというか、そういった印象も拭えず。

ライフがゼロになったときの“復活”という処理にも(なんとなくやりたかったことは分かるようなきがするけれど)疑問。

評価はNegativeかな。

“ポテトマン”(ブルクハルト&レーマン/ツォッホ/2013年)

トリックテイクの名手ブルクハルト他による佳作。

マストノットフォローというトリックテイクでは比較的マイナーなメカニクスが突然のラウンドの終了という緊張感ある結果を常に予感させることに成功しているというのが本作における僕の最大の印象。

その他スート毎に異なる枚数やその点と密接に関連しているスート毎の得点、ポテトマンとポテトキラーの設定などなどの面白いアイデアが無理のない範囲でひとつのトリックテイクタイトルとして上手くまとめられており、間口の広さを確保しつつもフリークへの訴求力も失っていない。

マストノットフォローという時点で僕はトリックテイク入門には向かないと思うけれど、トリックテイクとは捉えず、面白いルールのカードゲームとして楽しめばいいのではないかと。

一見プレイしやすいプレイヤーに親しいタイトルに見えて(そして実際そうだとも思うけれど)、流石はブルクハルトというか十分変態的なタイトルだとも思っていたりします。Positive-


以上12タイトルを終日にわたり楽しみました。

富山や滋賀など遠方からの参加者にも恵まれ総参加者数は10名(うち初参加者1名)。参加していただいた皆様お疲れ様でした。また同卓した際は宜しくお願いいたします。

2014/03/11

シュリンクを斬る!㉜ “シトラス(Citrus)”の巻

ボードゲーム開封ドキュメンタリー、“シュリンクを斬る!”の第32弾です。

今回は昨年のシュピール13にて発表された期待の新作のひとつ“シトラス”の箱を開けてみました。

すでにゲーム仲間の持ち込みでプレイ済みですが、その時の本作の印象が良かったこともあり、今度のリプレイにむけて自分の分を開封することにしました。

いわゆるアレア大箱サイズのゲーム本体がこちら。

裏面です。国内ショップでの購入だったので和訳ルールが(例のごとく)貼付されています。

まずはこの和訳ルールブックを取り外しましょう。

ビーッとセロハンテープを剥がします。

はい、取り外しました。

さてではシュリンクに刃を入れます。

ザクリ!

できた切れ目からシュリンクを剥がしていきます。ぺりぺり…。

ムシャムシャ…。

表に回ってバッサリと一気に。

はい、シュリンク終了。

上部中央には作者ジェフリー・D・アラーズのクレジットと堂々たるタイトル。

左下にはもう見慣れたdlp gamesのロゴ。

仕様ですね。60分ではなく50分という表記に僕はなんとなく収束性の良さをアピールしたかったパブリッシャーの心意気を感じてしまいました。

裏面です。

「オレンジそれともレモンそれとも両方?」

プレイの説明。英独二ヶ国語が併記されています。

コンポーネントのリスト。そして注意書き。3歳児ではなく36か月児という表記は珍しいかも。

単独国ではなくEU圏内での製造を示す表記。

アートワークは精力的に仕事をこなす巨匠クレメンス・フランツが担当。

さてでは逸る気持ちを抑えつつ開函。ぐぐぐ…という独特の音。

ぱかり!

いちばん上に木製コマが。

取り出してみました。

検品も兼ねて、お馴染みの全コマ整列。欠品なし。

良質な木製コマ。これもユーロの特徴のひとつ。

つづいて黒色の巾着袋。

紐なしの巾着袋です。実はこれ、サイズがやや小さいんですよね。

つぎにルールブック。英文です。

全8ページの比較的分量は少ないすっきりとしたルール。

ドイツ語パートも当然ありました。

ルールブックの下からはパンチングシートが。

パンチングシートは全部でこの4枚+α。

フランツにより細部まで描き込まれた美しいタイルたち。

全てのタイルを打ち抜きました。抜きやすさはA~Eの五段階評価でB(良い)~C(普通)といったところ。基本的に抜きやすい部類のものでしたがややバリが残るものでした。

特殊タイルの数々。良質なピュアユーロなんですがこの特殊タイルの中に定義がややはっきりしないものが1種類あるのが気になるタイトルなんですよね。

プレイヤーの所持金をあらわすリングや起点となるフィンカ(小屋)など。

そしてこれがゲームのメインとなる農園タイル。

つづいて横長のプレイヤーボード。

ここで労働者コマをリザーブしたり、現在の所持金をマークしたりします。

タイルの購入を行う市場のボード。面白いメカニクスが採用されています。

裏面には大きくタイトルのロゴが。

箱のいちばん底からメインボードが現れました。

四つ折りのしっかりとしたもの。

ボードはリバーシブル仕様。こちらはショートゲーム用のやや狭い面。

こちらが標準のロングゲーム面。

シンプルなシステム優先のユーロを思わせるさっぱりとした盤面。

それでは各種コンポーネントをしまっていきます。まずはメインボード。

つづいて市場のボード。

その上にプレイヤーボードを並べます。

付属の袋だと大きさにやや難があったので買いだめしてあった備品の巾着袋を用意しました。

ここに先程の農園タイルをすべて放り込みました。

紐で口をしっかり縛って納入。

タイル類も個人所有のものに仕分け。ダイソーの3番です。

そして箱に納めます。

プレイヤー毎のコマ類。こちらはダイソーの2番を使用。

そして箱に放り込みます。

原文のルールブックでフタをするかたち。

付属の和訳ルールブックもその上に。

蓋をして終了です。

ジェフリー・D・アラーズのシンプルで良質なユーロです。ワンプレイの価値はある佳作だと思いますよ。