2014/08/27

越前市(福井)ボードゲームの会 8月ゲーム会('14/08/24)

“北陸ボードゲームフリーマーケット”参加のため約2か月ぶりの開催となった、私が主催を務める地元オープンゲーム会のレポートです。

例によってプレイできたタイトルについて簡単な感想をアップしておきます。

まずはこの日持ち込まれたゲーム等々を写真にてご紹介。

最新の話題作から定番、レアな旧作まで幅広く持ち込まれていました。なかなかお目にかかれない栃木限定のカントリーマアムが侮れない美味しさでした。

それでは以下プレイしたゲームの感想など。

“おっとっとラマ”(ロベルト・フラガ/ゴルトジーバー/2003年)

巾着袋から引いたディスクの枚数に応じてラマを進めていく一種の変型双六。

僕にとってフラガは言ってしまうとまあ総じてノットフォーミー傾向なんですが、この可愛らしさ、小気味よさは“ならでは”のものがあり、はっきりとこのデザイナーならではのカラーになっているなあ、と。

こういう他のデザイナーにはない一貫した特色を打ち出せることが固定ファンの獲得につながっているような気もしました。

なんていうことはないタイトルですが、全くもって憎めない魅力を湛えた小品で、木製の可愛らしいラマ駒はドイツゲームの魅力の一端を端的に表しているような気さえ。Neutral+

“コンセプト”(アラン・リヴォレ&ゲァィトン・ボウジャノ/レポスプロダクション/2013年)

今年度のドイツ年間ゲーム大賞を“キャメルアップ”、“宝石の煌き”と争った話題のコミュニケーションゲームを初プレイ。

お題が与えられ、それに対するヒントを提示することで答を導きます。

すっぱりと出題者の意図を汲み取り、正解できたときの快感が最大の魅力で、また同時に出題者にも満足感が得られる感覚があって、この“相互に糸が繋がった”瞬間を求めて延々とプレイしたくなるようなゲームという印象。

とはいえこのアイコンを使ったヒントの提示にはやや敷居の高さを感じるものもあり、“ディクシット”が大賞を獲れたのに対し本作は逃してしまった理由もなんとなく分かった気もしました。

サブコンセプトというやや重層的なアイデアが採用されていることもあって実はややフリーク向けの側面もあるのではないかというのが僕の印象。とはいえ白を基調にしたアートワークともどもこれまでにない新鮮な面白さは十分かと。Positive-

“ヘキセンレンネン”(ヴォルフガング・パニング/クイーン/2001年)

パニングによる変型双六。

止まったマスの効果により、駒が連鎖的に連続して動いていくダイナミズムの魅力。

手札を使うことで駒の動きをマネジメントする面白さもよく出来ているけれど、セットアップにてランダムに配置されたタイルの位置関係次第でプレイヤー間に生じる有利不利の差が小さくないような印象が今回のセッションでは感じられて、まあつまりは競技性云々よりもゆるく和気藹々と家族で楽しむためのファミリーゲームなんだろうな、と。

裏向きのタイルを表向ける瞬間は単純に楽しく、これもユーロの快感ではないかと。Neutral+

敷居は低いですし、是非また再戦したい一作。

“バサリ”(ラインハルト・シュタウペ/FXシュミット/1998年)

往年の名作をようやく入手できたFXシュミット版で。

ドイツゲーム史に残るバッティング・ファミリー・ストラテジの名作。

他人との思考回路をずらすことで意図的にバッティングを避けようとしているにも関わらず、被る時はとことん被るもんだから人間の思考回路なんて単純なものですねw

自分以外の3人がバッティングして自分だけが悠々とアクションできるときの快感だけは何物にも代えがたいものがあります。

言葉を使わない交渉は秀逸なシステムで、またそこには同時にフリークがじっくりと考えたくなる戦略的な深みも含められているのだから侮れない。Positive

僕はリメイクの“宝石商”よりシンプルに完成された本作が好き。

“ヴァンパイア・レーダー”(金子裕司/かぼへる/2014年)

名作“スコットランドヤード”の系譜につながる国産の意欲作。

6×6計36枚のタイルの上、限定された空間で行われる緻密な推理、頭脳戦の快楽。

自分がヴァンパイアとなり2戦プレイしたのだけれどいずれも敗退。4人プレイということもあったせいか、ややヴァンパイア側が厳しいバランスのようにも思えたけれど、手に汗を握る白熱する攻防が十分に楽しめ、セッションは締まったものに。

ピクセルアートで統一されたアートワークがまた魅力的で、これまたリプレイ欲求の強い一作。Positive-

そういえば運要素はゼロだけど、まあそりゃそうかw


その他“バトルシープ”、“バラバラ”、“襲ノ色目”、“はじめての人狼”など軽めのタイトルを中心にプレイしました。


総参加者数は19人(初参加者6名、女性2名)で、5卓が立つ賑わいでした。この日の別卓の様子を写真にて紹介いたします。

国産同人“六花の花”。まだ開始したばかりの様子。

定番“カタンの開拓者”。

フェルドカッターの“モンテゴベイ”。

凝った自動車コマが目を惹く“アヴァンティ”。


他には古いアバロンヒル版“アクワイア”、クニツィア“交易王”“ポイズン”、大人数での“お邪魔もの”、などなど多数のタイトルが立卓していました。


足を運んで頂いた参加者のみなさんお疲れ様でした。またのお越しをお待ちしております。

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